| 放射線科専門医認定一次試験 解答 81〜100 |
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81. 解答 a ?
a. 誤? 膵管非癒合では膵炎の合併が多いが、胆管炎の合併は一般的ではないと思われる。
b. 正 膵胆管合流異常は、先天性胆道拡張を併存し得る。古くは、この胆道拡張は合流異常が原因であると推測されていたが、現在は偶然に併存する形成異常と考えられている。
c. 正? 輪状膵は、十二指腸狭窄を来たし得る。十二指腸潰瘍の合併については、一般的ではないと思われるが、選択肢の都合上、正か?十二指腸狭窄が持続して潰瘍形成も有り得る??
d. 正 無脾症あるいは多脾症では両側ともに右型(脾の欠損)あるいは左型(多脾症、肝右葉欠損)を呈するため、膵体、尾部の欠損が生じ得る。
e. 正? 異所性膵の約50%は胃および十二指腸に見られる。無症状の例が多いが、胃幽門部の狭窄、閉塞、腸重積の先進部、胆道の通過障害を生じ得る。cと同じで、消化管狭窄、閉塞による2次的な出血も有り得る??
82. 解答 c, d
a. 誤 40-50歳の中年女性に圧倒的に多く、男性は例外的。
b. 誤 経皮経肝門脈血サンプリングも症例によっては施行されるが、必ずしも必要な検査ではない。
c. 正 主膵管型は、分枝型に比べて悪性度が強い。
d. 正 悪性は例外的。
e. 誤 否定する根拠とはならない。
83. 解答 e
a. 正 現時点で胎児におけるMRIの影響は明らかでないので、妊娠継続が前提となる例では器官形成期を含む妊娠前期を避けたほうがよい。
b. 正
c. 正
d. 正 子宮体癌は、造影後は増強効果が弱く、筋層とのコントラストがつきやすい。
e. 誤 STIRは脂肪抑制T2強調像に近い像である。
84. 解答 c, d
a. 正 敗血症を起こさないために、できるだけカテーテル挿入直後の造影は避ける。
b. 正 胆道出血に限らず、出血は起こりうる合併症のうちの1つと思われる。
c. 考えにくい? たとえば合併症として、腸管損傷や肝損傷を来した場合、二次的に腹膜炎を生じることは有り得るかもしれないが、他の選択肢a, b, eに比べると合併症としては考えにくいのではないか。
d. 考えにくい? これも2次的に生じることは有り得るかもしれないが、合併症として一般的ではないと思われる。
e. 正 肋間からの穿刺ではまれに気胸を起こすことがある。
85. 解答 c, d
a. 正 門脈圧の正常値は7mmHg。
b. 正 腎不全を予防するため、ハプトグロビンを投与する。EOIによる血管内溶血で血中に遊離ヘモグロビンが生じ、これが腎障害を惹起しうる。
c. 誤(と思う) 臨床例でのシビアな肝機能悪化の報告はあまり知らないが、EOIが門脈にまで流入すれば、肝障害を惹起しうると思われる。
d. 誤 肝性脳症は、TIPSの合併症の1つで、軽症も含めて10-30%にみられる。
e. 正 内科的治療でコントロールの困難な肝性腹水、肝性胸水は適応に入る。
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86.解答 b、d
a. 誤:99mTc-ECDはエステラーゼ活性を反映しているため、エステラーゼ活性の欠如している閉塞性脳血管障害では検出できず、むしろ欠損として認められる。
b. 正:貧困血流とは代謝による酸素要求に対して血流が追従できない状態のことで、脳血流量(rCBF)は低下し、酸素摂取率(OEF)が上昇する。
c. 誤:むしろ増加する。
d. 正:アセタゾラミド(ダイアモックス)は炭酸脱水素酵素阻害薬で、強力な脳血管拡張作用を有するため、脳血管反応性を評価するのに用いられる。同時に脳圧上昇や代謝性アシドーシスとなる作用もあるため、脳圧亢進時は相対的禁忌となっている。また急激に利尿が起こると血漿量の減少、血液濃縮を起こし、さらに血栓塞栓症が増悪する危険性がある。
e. 誤:遠隔効果は病巣側の視床と対側の小脳半球に認められる代謝・血流の低下のことである。小脳半球におこることをcrossed cerebellar diaschisis(CCD)という。
87.解答 b
a. 正:部分てんかんの診断に用いられる
b. 誤:発作時に検査を行うと焦点部位の集積が著明に亢進して認められるとの報告が多い。
また、発作間欠期では逆に焦点が集積低下部位として認められることが多い。
c. 正:実際より広範囲に異常集積が認められる。
d. 正:上記。
e. 正:部分てんかんの焦点は側頭葉にみられることが多い。
88.解答 b、e
a. 正 b. 誤 c. 正 d. 正 e. 誤
Alzheimer病ではまずMCI(mild cognitive inpairment)と呼ばれる前駆症状の時期から楔前部〜後部帯状回に変化が認められるといわれている。次に側頭、頭頂、後頭葉(temporo-parieto-occipital region:TPO領域)の血流低下がみられ、病期の進行とともに両側前頭葉に血流低下を認めるようになる。さらに進行すると後頭葉視覚野、一時運動感覚野を除く大脳皮質全般に著明な血流低下がみられる。
89.解答 e
a. 正:ドブタミン負荷による心筋の壁運動によりバイアビリティの評価を行う。
b. 正:梗塞部位に遅延造影効果を認めるといわれている。
c. 正:再分布が認められれば、viableな心筋があると評価される。
d. 正:FDGで集積があれば糖代謝が残存していることを表し、バイアビリティの評価になる。
e. 誤:BMIPPは脂肪酸代謝の評価に用いられるが、これのみでは心筋バイアビリティの評価は困難で、201Tlclなどの血流製剤との比較が必要である。
90.解答 c,e
a. 誤:障害心筋と正常心筋の混在した状態であることを表しており、心筋血流があることを示している。
b. 誤:再灌流により、正常心筋へと回復する可能性がある。
c. 正:上記。
d. 誤:心筋梗塞後の合併症として左室瘤を合併することがある。逆再分布現象を示す心筋は障害心筋の混在であり、多いということはない。
e. 正:上記。
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91. 解答 b,d
a. 誤:再灌流療法に成功した症例では,201TlClは回復した心筋血流を描出し,病巣部位・範囲を過少評価する.
b. 正:再潅流療法後,急速な血流の回復にて障害心筋細胞内にカルシウムが流入し,心筋細胞の壊死を加速する.99mTc-ピロリン酸はこれを観察し,病巣評価に適する.
c. 誤:99mTc-MIBIは心筋血流製剤で,a.と同様の理由で病巣を過小評価する.
d. 正:123I-BMIPPは心筋脂肪酸代謝を観察する. 虚血になった心筋細胞ではエネルギー産生は脂肪酸からブドウ糖に移行するため脂肪酸代謝イメージングで虚血心筋は集積低下する.再灌流療法成功例では,血流イメージよりも脂肪酸(BMIPP)イメージの欠損が広範で高度と,血流と代謝のミスマッチを呈し,病巣の観察に適している.
e. 誤:aやcと同様心筋血流製剤.
92. 解答 a
a. 正:問題文の通り,133Xeガスは脂溶性のため脂肪肝や肥満なヒトの皮下脂肪に集積する.
b. 誤:99mTc-DTPAエロソールの健常肺の肺放射能半減期は、井澤らの報告によると、左肺: 55.5+/-22.3分,右肺: 61.4+/-23.6分とある.
c. 誤:著しい肺気腫でも99mTcテクネガスのホットスポットを観察するといわれる.
d. 誤:肺気腫では肺血管圧排や組織破壊と気道閉塞による肺胞内圧上昇,換気不全が局所肺換気,血流分布の減少の原因とされるが,この局所には死腔様効果,シャント効果も起こりうるといわれる.
e誤:原発性肺高血圧症では高率に逆ミスマッチを認めるという.
93. 解答 b
a, c, d, eは問題文の通りで,前処置として大切.
b. 99mTc-pertechnetateを使用するときは,特にヨード制限は要しない.
94. 解答 b
Basedow病に用いる131Iは,甲状腺濾胞上皮細胞へ高率にターゲッティングされる.131Iはγ線とβ線を放出するが,β線の平均飛程は組織中で約0.6mmと短いため、濾胞上皮だけが選択的に破壊される.このため,治療効果を生じるのはβ線.
95. 解答 b,d
a. 誤:99mTc-MAGは腎動態イメージングとして使用される。
b. 正:99mTc-MAGは主として腎近位尿細管から分泌される.
c. 誤:GFRの測定には99mTc-DTPAを使用する.
d. 正:1回循環での腎抽出率は99mTc-MAGが60-65%,99mTc-DTPAは20-25%.
e. 誤:血漿蛋白との結合率は99mTc-MAGが90%,99mTc-DTPAは5-10%.
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以上91〜95は小山惠子会員(群馬心血管センター)
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96.解答 d
a. 病変検出感度の悪い腫瘍としては多発性骨髄腫や甲状腺癌、腎細胞癌、肝細胞癌の骨転移が挙げられる。
b. 初期には集積低下となる。回復に向かうと集積が増加する。
d. 単純写真で骨折が同定できない初期にも集積があり、早期診断に有用。
e. 移植後に集積があることで、移植骨の生存が確認できる。
97.解答 a c
骨以外の集積として有名なものは、転移性石灰化(副甲状腺機能亢進症、腎性骨異栄養症などの代謝異常により軟部組織ー肺、胃、腎などーにカルシウムが沈着する)や横紋筋融解症、心筋梗塞など。
98.解答 b
問題を骨転移を伴う前立腺癌の骨シンチグラムとすべき。そうしないとCもおかしい。すべての進行例に骨転移があるとは限らない。
99.解答 b,e
少々難しいかもしれない。
a.高血糖で脳、腫瘍のFDG集積は低下する。
b.心筋へのFDG集積は血糖値に比例する。非常に高い血糖値の場合には集積が逆に低下するようになるが、各組織のグルコーストランスポーターの性質の差によるものと考えられている。
c.FDGは大部分尿として排泄される。
d.FDGはグルコース同様に、細胞膜のグルコーストランスポーターを通過し、ヘキソキナーゼによりリン酸化される。FGD6リン酸はグルコース6リン酸と異なり、解糖系の基質として代謝されることがなく、細胞内に蓄積する。これをメタボリックとラッピングという。腫瘍は時間とともに集積するFDG6リン酸により高い放射能が集積し、PETにより検出できる。肝には脱リン酸酵素、グルコース6フォスフォターゼがあるため、FDG6リン酸は再びFDGになり、血中に排泄されるため、集積が低下する。
e.大腸癌、脳腫瘍などではFDG集積が組織の細胞密度と相関するという研究報告
がある。
100.解答 c
高分化腺癌、とくにBACは集積が低い。
その他に早期胃癌、粘液成分の多い大腸癌、前立腺癌も集積が低い。
またFDGは尿路排泄薬剤のため、腎、尿管、膀胱腫瘍は診断困難なことが多い。
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以上96〜100は西宮理気会員(上尾中央総合病院)
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