| 放射線科専門医認定一次試験 解答 81〜100 |
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81.解答:a,b,c(解答が3個あるように思うのですが・・・)
a. 正:多くは悪性腫瘍の末期に認めますが、原発不明として発見されることがあり初発となることがあるようです。
b. 正:5年以上経過してから出現することもあるようです。
c. 正:臨床的に無症状のことが多く、腎機能がたもたれていることが多い。
d. 誤:腎細胞癌に似ており、小さく、多中心性で両側に認められるこがが多い。
e. 誤:原発巣としては肺癌が最も多い。
82.解答:b
a. 誤:胎生時に脾による圧排で腎が突出して見えるもの。
b. 正:血管の圧痕。排泄性尿路造影で腎盂腫瘍との鑑別が必要と思われます。
c. 誤:肥大してる場合、腎洞内に腫瘍のように突出し腎腫瘍との鑑別が必要である。
d. 誤:腎皮質の異形。腎腫瘍との鑑別が必要かも?
e. 誤:腎表面において腎葉間の凹みが分葉状に認められること。正常変異。
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83. .解答:a,c,
a. 石灰化 ○
b. 粘液性変性 ×
c. ヒアリン変性 ○
d. 浮腫 ×
e. 壊死 △
注釈;基本的に大部分の筋腫は低信号であり、その病理学的な背景は、組織におけるコラーゲンの沈着であり、多くの場合、組織学的に硝子化(硝子変性)を伴っていることが多い。壊死はフィブリンを多く含むような出血性の壊死や赤色変性ではしばしば低信号となりうるので、あながち間違いとはいえないが、多くはT2強調像で高信号である。したがって、解答はa.c.ということになると思われる。なお、myxoid degenerationに対応する和訳としては「粘液腫様変性」の方が適切と思われる。
84. 解答:d
a. 卵巣腫瘍茎捻転は良性腫瘍に生じやすい。○
b. 卵巣腫瘍茎捻転では子宮は患側に偏位することが多い。○
c. Fitz-Hugh-Curtis症候群の画像所見として、肝被膜の増強効果がある。○
d. 黄体出血は月経周期の前半に生じる。×
e. 子宮外妊娠は卵巣出血との鑑別が困難なことがある。○
注釈;卵巣腫瘍の茎捻転は良性腫瘍である奇形嚢腫を合併することが多いが、奇形嚢腫の頻度が相対的に高いことによるかもしれない。卵巣腫瘍茎捻転では子宮卵巣靱帯が捻転し、短縮することにより、結果として子宮が患側に偏位することが多い。Fitz-Hugh-Curtis症候群ではdynamic CTの早期相にて肝被膜が早期濃染を示すことが知られている。黄体出血は月経周期の後半に生じる。子宮外妊娠に対してCTを撮像することはないだろうが、MR上は卵巣出血も子宮外妊娠もいずれも付属器の血腫と血性腹水が見られることがあるため、紛らわしいことがある。しかし、子宮外妊娠は妊娠の第6〜9週に多く、一方、卵巣出血は先の問題にあるように、月経周期の後半に生じやすいので、hCGの値が得られずとも、月経周期の情報は鑑別に非常に有用である。
85. 解答:c
a. 子宮内膜症: CA-125 ○
b. 子宮頚癌: SCC, CA-125 ○
c. 子宮体癌: CA-125, CEA, SCC ×
d. 漿液性嚢胞性腺癌: CA-125, CA 72-4, CA19-9 ○
e. 絨毛癌: hCG ○
注釈; CA125は卵巣漿液性嚢胞腺癌の腹水培養細胞を免疫原として作製されたモノクローナル抗体OC125によって認識される抗原である。胎児と成人の中皮およびミュラー氏管由来臓器や、成人の卵巣、子宮内膜、腹膜および胸膜に正常でも存在する糖鎖抗原であり、子宮体癌、子宮内膜症を含めて、腹膜、胸膜の炎症性疾患では著明な産生増加が認められる。子宮頚部腺癌では様々な組織型があるが、内頚管腺型ではCA 19-9、類内膜癌型ではCA-125の上昇を伴う。一方、SCCは子宮頚癌のマーカーであるが体癌のマーカーではない。CEAは結腸癌と胎児結腸粘膜組織に共通して存在する糖蛋白であり、種々の腫瘍にマーカーとして用いられるが、癌特異性は低く、消化器癌全般、肺癌、転移性肝癌、子宮頚癌、胆道癌、乳癌の他に、慢性肝炎、肝硬変、閉塞性黄疸、胆石症、消化管潰瘍などでも上昇する。CA72-4は、乳癌の肝転移細胞の膜成分および結腸癌培養株のモノクローナル抗体に反応する癌関連糖鎖抗原であり、成人の正常組織には存在せず、卵巣癌に特異性が高く、血清レベルで60〜80%の陽性率を示すとされている。卵巣・乳癌さらにスキルス胃癌や再発性胃癌の腫瘍マーカーとしても有用である。hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)は絨毛癌では非常に高値となる。
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86. 解答:c, e
a. 誤:線状体や橋、一次感覚運動野、後頭葉一次視覚野、基底核、視床は比較的温存される部位である。
b. 誤:病理学的に初期に障害があるといわれているが、分解能が低いためPET,SPECTでは同定できない。海馬と線維で結びついているのが後部帯状回や楔前部と考えられている(遠隔効果)。
c. 正:早期に低下する。
d. 誤:進行するにつれて低下する。
e. 正:早期に低下する。
87. 解答:b, c
a. 正:亜急性期梗塞では酵素に依存。亜急性期梗塞では血流が増加する(ぜいたく潅流)が、99mTc-ECDにおいては低集積となる。理由は99mTc-ECDの脳内取り込みに必要なエラスターゼ活性が欠如することによるといわれている。
b. 誤:99mTc-HMPAOは標識後30分以内に患者へ投与しなければならない。
c. 誤:123I-IMPは一旦肺にトラップされた後、徐々に脳へ入っていくため、投与後 20-30分でピークとなる。
d. 正:133Xeの脳内分布は経時的に急速に変化し、クリアランスを測定する。
e. 正:99mTc-ECDは短時間で固定し、以降はごく緩徐に洗い出される。
88. 解答:d
a. 誤:線状体の集積が低下する。
b. 誤:線状体の集積が低下する。
c. 誤:線状体の集積が低下する。
d. 正:線状体の集積に異常なく、Parkinsonismとの鑑別に有用。
e. 誤:線状体の集積が低下する。
89. 解答:e
a. 正:左室の心筋血流分布を表示する。安静時のタリウムシンチでは通常右室は描出されない。
b. 正:心筋血流シンチでは虚血病変は運動負荷や薬剤負荷にて集積が低下する。
c. 正:前壁中隔〜心尖部は左前下行枝、側壁は左回旋枝、下壁は右冠動脈。
d. 正:文章どおり。
e. 誤:重症病変では集積が広範に低下する。
90. 解答:a、e
a. 正:全体に不均一に低下することが多い。
b. 誤:局所的集積低下。
c. 誤:局所的集積低下。
d. 誤:局所的集積低下。
e. 正:移植後しばらくは集積はみられない。
ただし、局所的に集積低下する疾患でも進行したり、心不全となれば全体的な集積低下となりうる。その他、心臓全体の集積低下を示す疾患としてParkinson病が挙げられる。
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91. 解答:b, d
a. 誤:"早期像で集積が著明に低下"は再潅流に成功しなかった場合に見られる。
b. 正:急性期心筋梗塞にて再還流に成功した場合、安静時SPECTにて早期相では責任冠動脈領 域に欠損がない、もしくは軽度集積低下があり、後期相にてさらに集積低下が見られる (=洗 い出し亢進)ことを 逆再分布 (reversed redistribution)という。
c. 誤:早期像と後期像が同じ所見を呈するのは正常および完成した梗塞巣の場合に見られる。
d. 正
e. 誤:4時間後像の洗い出し遅延像は、負荷心筋シンチグラフィーにおいて、狭心症時に見られる。
92. 解答:d
肺換気・血流ミスマッチは急性期の肺塞栓症で観察されるが、慢性的な肺塞栓症、放射線性肺炎、大動脈炎症候群などでも観察される。
93. 解答:e
99mTc-MAAは肺血流シンチグラフィーに使用される。
94. 解答:a, c
a. 正
b. 誤:一般的にはその通りだが、99mTcO4-は静注が難しい場合は筋肉注射、経口投与でも撮 影可能。
c. 正:99mTcO4-では唾液腺も描出される、これは放射性ヨードに比べて甲状腺摂取率が低く、甲状腺/バックグラウンドの比が小さいためである。
d. 誤:99mTcO4-の投与20分後の摂取率は0.4-3.0%程度、Na123Iの投与24時間後の摂取率は10- 40%である。
e. 誤:無痛性甲状腺炎は慢性甲状腺炎の1亜型と考えられ、橋本病の経過中、濾胞の崩壊が生 じ、その結果甲状腺ホルモンが血中に流出し、一過性に甲状腺機能亢進症状を呈するものであ る。Na123Iおよび99mTcO4-の摂取率が低下する。
95. 解答:d, e
a. 誤:肝受容体シンチグラフィーでは99mTc-GSA(galatosyl-human serum albumin)を用いる。99mTc-PMT(N-pyridoxyl-5-methyl tryptophan)は胆道シンチグラフィ−で使用される。
b. 誤:胆道の通過性を評価は胆道シンチグラフィ−で行う。
c. 誤:99mTc-GSAは肝細胞表面にあるアシアロ糖蛋白受容体に特異的に結合する。
d. 正
e. 正
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以上、91〜95は長谷川 明会員(岡山済生会総合病院)
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96. 解答:a.b.
a. 正:ACTH異常高値を呈し、取り込みは増大する。
b. 正:癌腫へは不均一な取り込みもしくは欠損を示す。ACTH低下に伴い、健側の取り込みは減少する。
c. 誤:ACTHは低下し、健側の取り込みが減少する。病巣のみ円形の高集積を示す。
d. 誤:ACTHの抑制により、正常副腎や過形成での取り込みは抑制され、腺腫が明瞭に描出される。
e.:誤:両側非対称性に取り込み増大を示す。
97. 解答:d.
a. 正
b. 正
c. 正
d. 誤:“シンスプリント”=“過労性脛部痛”。代表的な病態に“過労性脛骨骨膜炎”がある。
e. 正
98. 解答:e.
a. 誤
b. 誤
c. 誤
d. 誤
e. 正:溶骨性変化により欠損像と辺縁周囲に軽度の集積亢進を示す。
99. 解答:b.e.
a. 誤
b. 正
c. 誤
d. 誤
e. 正
100. 解答:c.
a. 誤:転移巣・再発病巣への集積は比較的高いとされる。J Clin Oncol 21: 3995-4000: 2003
b. 誤:低分化・未分化な肝細胞癌には、FDGが取り込まれる症例が報告されている。肝臓 47巻4号203-208(2006)
c. 正:MALTリンパ腫へのFDG集積は乏しい。Blood 101; 3875-3876: 2003
d. 誤
e. 誤
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以上、96〜100は真貝隆之会員(奈良県立医科大学)
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