|
36. 解答 b、 c
a. 誤:切除可能例は20-30%程度である
b. 正:表参照
c. 正:ただし治癒切除例でも高率に肝転移、腹膜播種、局所再発をきたす。
d. 誤:5-FUとの併用が標準である。Gemcitabine、CDDPなどの併用も検討されているが、いずれも5-FUを上回る効果を得られていない。(注:Liらは5-FU併用 とGemcitabine併用の無作為割り付け試験を行い、Gemcitabine併用群で有意に生存期間が長いとしている。しかし、登録症例数が34例と少なく、また5-FU併用での治療成績が過去の報告と比べて明らかに悪いため、この報告をもってGemcitabine併用を標準とすることはできない。 Li CP、 et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2003; 57: 98-104)
e. 誤:腫瘍の深さに応じて12-20Gyを選択することが多い。
表 5-FUの使用に関連した第III相比較試験(RT vs. RT+5-FU)
| 著者 |
症例数 |
治療内容 |
生存期間中央値(月) |
P値 |
| Mortel 1 |
32 |
5-FU+RT |
10.4 |
<0.05 |
| 32 |
RT |
6.3 |
| GITSG 2 |
83 |
5-FU+RT (40Gy) |
8.5 |
<0.01 |
| 86 |
5-FU+RT (60Gy) |
11.5 |
| 25 |
RT (60Gy) |
5.3 |
|
| ECOG 3 |
44 |
5-FU |
8.2 |
NS |
| 47 |
5-FU+RT |
8.3 |
Moertel CG、 et al、 Lancet. 1969; 2: 865-867.
Moertel CG、 et al. Cancer 1981; 48: 1705-1710
Klaassen DJ、 et al. J Clin Oncol 1985; 3: 373-378
37. 解答 a
a. 誤:仰臥位が一般的である。
b. 正
c. 正:前後対向二門照射もしくは四門で行うことが一般的である。
d. 正
e. 正:術前照射は肛門温存率を向上させる(文献1、 2参照)
Improved survival with preoperative radiotherapy in resectable rectal cancer. Swedish Rectal Cancer Trial. N Engl J Med. 1997; 336: 980-987
Randomised trial of surgery alone versus surgery followed by radiotherapy for mobile cancer of the rectum. Medical Research Council Rectal Cancer Working Party. Lancet. 1996; 348: 1610-1614.
38. 解答 a、 c
a. 誤
b. 正
c. 誤:欧米では化学療法併用放射線治療が標準的である。本邦での標準的な治療は従来腹会陰式直腸切断術であったが、現在は欧米と同様となりつつある。
d. 正
e. 正:放射線線量を低下させる目的で化学療法を併用する
肛門管癌の標準的な治療は、5-FU、 MMCと45-50Gy程度の放射線治療であり、局所制御率は8割程度である。
39. 解答 b、 c
限局性肺小細胞癌(LD)の標準的な治療は放射線治療と化学療法の併用療法である。ただし照射野サイズが一側肺野の半分を超えるような症例では放射線肺臓炎の危険性が高いため化学療法を先行させたほうが良いと考える。胸部病変が制御された場合には予防的全脳照射を行ったほうが予後は良い(ハザード比:0.84、 95%CI、 0.73-0.97)とするメタアナライシスがある(Ausperin et al. N Engl J Med 1999; 314: 476-484)。
40. 解答 a、 d
a. 正:対側縦隔リンパ節の腫大(N3)があるためIIIBの可能性が高い。
b. 誤:組織型はCTのみではわからない。
c. 誤:対側縦隔リンパ節の腫大があり、手術適応とはならない。
d. 正
e. 誤:5年生存率は5-10%程度と考えられ、予後は不良である。
※以下に問題が不適切である理由を述べます。
問36
C: 限局した膵癌では原発巣切除が予後を改善する。→ 限局した膵癌には局所進行例の含まれる。局所進行限局性膵癌で門脈、腹腔動脈合併切除などで局所を切除すると予後が改善されるというエビデンスはない。従って、問題文にあいまいさがある。
E:非切除例で術中照射の電子線エネルギーは6-9MeVを用いる。→ 用いることが多いであれば自身をもってXをつけることができる。電子線のエネルギーは「非切除」か「切除」かという臨床的要因で決めるものではなく、あくまでも「腫瘍の厚み」という物理的要因で決めるものである。
問37
C: 全骨盤照射は前後対向二門照射法で行う。→ 四門ボックス照射法や3DCRT、 IMRTでおこなうこともありうる。前後対向二門照射法だけが照射法の選択肢ではないため不適切問題と考える。
問38
B: 限局性小細胞肺癌CR例に30Gy/10回の予防的全脳照射を施行した。→ 晩期障害を減らす目的で1回線量を2もしくは2.5Gyにしている施設が多いと思われる。もちろん30Gy/10Frで治療しても間違いではないが、専門医試験で30Gy/10回以外を否定するともとれる問題をだすのは疑問である。
問40
脳や骨、腹部などに転移がないことを示す必要がある。問題から得られる情報では転移の有無は判断できず、正確にはa-eすべて間違いともいえる。
以上が解説をつくったときの感想です。
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