女性放射線科医の一週間 |
武蔵野赤十字病院放射線科 藤沢 里奈
自己紹介
はじめまして。まずは自己紹介からさせていただきます。
私は福岡県出身で、平成19年に熊本大学を卒業した後上京。武蔵野赤十字病院で2年間の初期研修を修了し、現在は東京医科歯科大学の社会人大学院生という立場で、引き続き武蔵野赤十字病院の放射線科に勤務しております。放射線科医としてはまだ1年目の駆け出しですが、新人としての生活を研修医・学生の皆さんに紹介出来ればと思います。
私の一週間
月曜の午前はIVR。当院は肝癌の症例が圧倒的に多く、TAE・CTA/CTAPだけでも、既に70例程経験させて頂いております。そのお陰か、最近は逐一振り返りっては監督して下さる先生の目を確認!なんて事も減ったかなぁ。と言ってる矢先に“おとり上げ”…まだまだ道のりは遠い様です。午後は読影。CT/MRIを始め、核医学やマンモグラフィーを読んでいます。
火曜は朝から核医学の注射を行い、終わると腹部のエコーへ。腹部のエコーも奥が深い…。今日も技師さんと同じ画像が出せなかったと反省しつつ、午後は読影室へ戻ります。夕方からは乳腺科とのカンファレンスがあり、エコー室や放射線技師も参加して、一週間の症例を検討します。自分の読影が正しかったか、病理や標本はどのようであったか、など再検討しつつ確認ができ、大変有意義な時間です。
さて毎日のお昼ですが、“自炊する暇があるのならただ寝たい”と外食に頼りきっていた研修医時代を振り返り、今は出来るだけお弁当を作って持参する様にしています。一先ず今年の目標にしてから、これまでちゃんと継続しているので偉いな〜ワタシ。
水曜は同じく朝から核医学の注射と読影を行い、午後は外来です。他院からの紹介患者を診察し、画像をオーダー・読影するといった形です。外来が終わり次第、乳腺のスクリーニングエコーへ向かいます。乳腺業務の中でもスクリーニングのエコーは女性ならではの仕事ではないかと思います。夕方には救命科とのカンファレンスがあり、当院は3次救急も盛んなため、珍しい画像や派手な画像をよく目にします。
木曜の午前中は読影で、午後は乳腺科の先生についてエコーガイド下の針生検を行っています。乳腺って意外に硬くって!“そこだ、いけっ!上手い〜”と一連の声を頂きながらの汗かく生検タイムです。それから残りの読影を済ませ、帰宅後、英会話教室へ。自由な先生と時間を選べるため、無理無く続けられています。
金曜の午前はIVR。肝臓の他には透析シャントのPTAや、副腎のサンプリングを多く担当しています。ホント、背も手も決して大きくない私はアンギオ台を動かすのも“ヨイショ”。それでもやはりIVRは楽しいですよ。
午後は読影ですが、この日の夕方私が楽しみとするのは、隔週院内で行われているヨガ教室です。どんなにカルテが積まれようとも、このために必死で片付けます!普段動かさない身体の色んな部位が伸ばされていくのはとーっても気持ちが良いです。
平日はだいたい7時に家を出て自転車もしくは電車で通勤、天気がよければ歩くことも。日中はほぼ絶え間なく何かに従事して過ぎて行き、夕方にドンとたまった読影カルテにゲンナリする事もしばしばですが、自分の疲れ具合に合わせて明日にまわすなど、うまく調整しています。読影に関しては、自分で本や雑誌を読んで勉強する時間も大切ですし、他科の先生に教えていただくことも多いため、そのような時間は努めて確保するようにしています。
そして休日の過ごし方ですが、関東では興味深い研究会や講習会が多く行われているため、出来るだけ参加するようにしています。また、学位論文に向けての資料作成や、ご指導頂く渋谷教授との連絡も土日を利用し、活動し始めたところです。
また、休日は何かしらのお出掛けdayでもあり、ショッピングや美術館など積極的に外に出ます。先日は研究会で知り合った放射線科の先生方とお洒落なイタリアンで女性特有のお語り会を。公私共にモチベーションが上がった気がした1日でした。
それから、当院は休日もMRIの撮影を行っているため、溜まった画像を土日の都合のよい時間を利用して読影しに行きます。この様に自分のスケジュールに合わせて仕事が出来る点が放射線科の最大の特徴であり、長所であると思います。
勤務形態や時間・当直業務などは場所により様々とは思いますが、他科に比べて割と自由の利きやすい科ではないでしょうか。
私は今の仕事と職場がとても好きで、周りの先生方やスタッフに助けられつつ、のびのびと働き、成長いたしておりますが、皆様が、私の私なりに充足した日々を御覧になり、多少なりとも放射線科の仕事に興味を持ち、当科に魅力を感じていただけたら幸いです。
