女性放射線科医の一週間 |
神戸大学医学研究科 内科系講座 放射線医学分野 尾西由美子
自己紹介
新潟大学医学部を卒業後、神戸大学放射線科に入局しました。先端医療センターPET診療部在職中に神戸大学大学院に入学し、現在は大学院生および医員として神戸大学に在籍しています。PETを学んだことから、将来的にPET・核医学を専門にできればと思い、現在勉強中です。
趣味は剣道ですが、ここ2年ほどは素振りしかしていません。最近はマッサージにはまり、時間さえあれば、「マッサージ行ってくる」と言っています。なじみの店も沢山あります。
神戸での生活にも慣れ、休日は街を散策したり、大阪や京都・奈良など日帰りで行くことのできる観光地に足をのばす事も多くなりました。
私の一週間
月曜日:午前中がDutyのない研究日なので、データを整理したり、学会前であればスライド作りに当てたりしています。午後からは遠隔画像診断の読影を主に担当します。その後医局に戻り、隅にあるシャウカステンでマンモグラフィを読影します。
火曜日:放射線科の病棟カンファレンスと医局会があります。この日は8時開始ですので、お寝坊の私にとって、一週間で最もつらい日です。カンファレンスが終了すると、外来に移動しシュライバーをします。アンギオ診ではなく、胸部画像の外来です。当院では呼吸器内科と外科と放射線科が連携し、肺癌の診療にあたっています。放射線科では病期診断および画像による良悪鑑別と、手術を行った患者様の経過観察を行っています。午後からはCT当番ですが、その前に病院の向かいにあるインド料理店でカレーライスを食べるのが、ささやかな幸せです。すばやく外出できるように、温かい季節はケーシー・スラックスの下に私服を仕込んでいます。
水曜日:PET/RIの注射係になっています。PETの一件目は昨日に続き、8時半開始で、2日連続で眠い目をこすりながら出勤しています。午前中いっぱいは注射をしながら、読影もしたりしています。昼休みは読影室でのウィークリーカンファレンスです。典型症例や教育的症例、診断に難渋した症例などを研修医とともに供覧し、意見を出し合いながら昼休みを過ごします。ランチを持ち込んでもよいフランクなカンファレンスです。カンファレンスのあとはCT下生検のためにDutyを空けてもらっていますが、毎週ではないので夕方の呼吸器カンファレンスの準備や研究にあてたりもしています。夕方からは呼吸器カンファレンスです。内科、外科、病理と4科合同で行い、肺癌を主とし、その他の腫瘍や感染症などについても扱う活発なカンファレンスです。
木曜日:午前中はもう一名の先生と1週間交代で外来のシュライバーにつきます。PETとRIの読影当番もあるため、その読影も行っています。午後からは外勤に移動します。
金曜日:午前中は外勤です。マンモグラフィを読影し、その場で患者様に説明をする乳腺外来です。大学での外来と異なり、自分が主体となって説明し、紹介する場合は自分で紹介状を準備したりしますので、緊張感もあり、勉強になる仕事です。また、男性にはピンとこないかもしれない乳腺についての悩みなどを自分におきかえて聞くことが出来ますので、自分にとって充実感のある仕事でもあります。午後は大学にもどり、読影を行います。
土曜日、日曜日:基本的には休みですが、研究会の参加や、研究用のデータ収集で終わってしまうこともしばしばあります。仕事をした休日は、マッサージに行ったり、豪華な夕食を作ってみたり、なるべく自分にご褒美をとらせながら生活するようにしています。土曜日には英会話のレッスンにも通っています。
その他、時々当直の当番がまわってきます。当直明けの朝は職員用の大浴場で思い切り体をのばして熱めのお風呂に入るのも、みんなには内緒にしている楽しみのひとつです。
IVRには全くタッチしておりませんが、これから入局しようとする学生さん達に、放射線科はこのようにいろいろな生き方ができますという一つのモデルケースになれるのではないか、と思っています。
専門医を取得し、「もう一人前です」と胸をはって言えるようでなければならないのですが、まだまだ知らないこと、出来ないことも多く、一人前とは自信を持って言うことが出来ません。しかし、日常の読影や他科からのコンサルト、学会発表などを経て、少しずつ度胸がついてきた様な気がします。最近、はじめて依頼原稿を書いたり、研究会での指名講演もすることが出来ました。「先生みたいになりたい」と言ってくれる後輩もでき、励みになっています。また、年に数回は海外で学会発表をする機会も頂いています。まだプレゼンテーションが精一杯で、質疑応答はこなせませんが、そのうち出来るようになりたいと、英会話を頑張って続けています。そのおかげで最近はなんとか日常会話もできるようになり、先日はじめて海外への一人旅に挑戦しました。
忙しい時もありますが、時間を見つけては自分にとっての楽しみを見付け、自分らしく楽しく生活するようにしています。小さなことにも喜び、いつもにこやかに出来る心の余裕を持って患者様に接することができる医師でありたいと思っています。
